top of page
執筆者の写真中島未来

<信じる心を創る「アハ気づき」>


アハ気づき体験をしたことがありますか?

アハ気づき。

今までずっと疑問に思って来た出来事、

相手の感情、自分の感情、真実。

自分が探し求めていたことに「はっ!」として、

「そうだったのか~」と深く腑に落ちる気づきの体験です。

この経験が多くなると、自分の思考の枠が外れ、

現実も大きく変化することが起こるようになって、

変化のフローに乗れる人も出てきます。

私にとってのアハ気づきの例。

それは、10年くらい前に仕事をしていたレストランに関すること。

都内に二店舗、某大使館の中に一店舗、沢山のスタッフが働き、

毎週末のブランチは外国人や日本人のファミリーやカップルで混みっぱなし。

とても活気に溢れた忙しくも楽しいお店。

オーナーはカナダ人で「お客さんとスタッフはイーブン(同等)。

だから理不尽なことを言われたら、無理に謝ったり、我慢する必要はないよ」と

いうスタンスの人でした。

私自身も自分らしく、そしてスタッフみんなが「自分らしく働けている」

最高の職場でした。多国籍な職場だったので、文化や習慣の違いなどを超えて、

お互いを認め合い、そしてぶつかる時はぶつかって和解して、

今で言う「多様性」を活かしている場所でした。

仕事を始めて3年ほど経過してから、お店に何かが起き始めました。

まず目立って気づいたのが「店内が清潔感が無くなって行く」こと。

お掃除もいつも通りやっていたのですが、それでもいろいろなところが汚れる。

煤けてくる、暗い雰囲気になる・・・・

なんと言うか、店内に不協和音を感じるようになるのです。

そして、お客さんが徐々に徐々に減り始めたのです。

ランチは毎日5から6種類日替わりだったものが、種類が減り、

食べ放題形式になり、内容がありきたりのウキウキするものではなくなり・・・

全部で3店舗ほどを動かしていたオーナーでしたが、1店ずつ閉店していき、

最終的には全て閉店。ある年のクリスマス後に閉店することが決まって、

その事実に悲しくて悲しくて、オーナーと抱き合って涙した時を

ありありと覚えています。

お店の空気が変わり始めた時、一緒に仕事をしていたスタッフと

問題点や改善点に関して、ほぼ毎回話し合っていました。

でも、当時はなぜお店が上手く回らなくなったのか、どうしても

分かりませんでした。閉店後、何度も考えては分からなかった本当の理由。

当時のスタッフの一人は、閉店をせざるを得なかった状況をどうしても理解したいと、レストランのコンサルタントとして働き始めたこともよく覚えています。

あれから10年ほど経ったある日、「そうか!そうだったのか!」と

幾度も幾度も考えたお店が衰退して行った理由が突然腑に落ちたことがありました。

私はその瞬間を「気づきのアハ体験」と呼んでいます。

お店が閉店に至った理由は、オーナーに継続する気持ちが薄れていき、最終的に無くなったからでしょう。お店を開いたオーナーに続ける気持ちが無くなったら、

周りがどれほど頑張ったとしても、上向きにすることは難しい。

気づきのアハ体験の特徴は、ある日、求めていた答えにハッと気づくこと。そして、その答えがゆっくりと心に染み渡っていきます。疑問に思っていた出来事の相手と直接話して答えを聞いたとか、そういう行動を起こさなくとも気づきが訪れることが

大きな特徴です。

この「アハ気づき」で、今まで心の中に残っていた疑問や怒り、悲しさが溶けていった経験が沢山あります。アハ気づきが訪れると、長年蓄積していた怒りや、ずっと癒えなかった悲しみが淡雪のように溶けて消えて行くのです。なんとも言えない、生まれ変わったような気持ちになります。

私が自分の内面の探求を止めない理由のひとつはここにあります。

いがみ合った過去や、泣きはらした日々、心を引き裂いた思い出の真実を、自分の内面から俯瞰して見つけ出そうと諦めずに続けていると、必ずと言って良いほど

答えが訪れます。

出来事に関して、以前はありきたりな答えで終わらせようとしていることが

ほとんどでしたが、本当の答えは自分の中を探しているうちに、突然見つかります。

ここ最近、また答えを見出したい疑問があるので、アハ気づきまで探求の日々を

過ごしていこうと思います。


bottom of page