top of page
執筆者の写真中島未来

<自分軸を発見する虎の巻:どこまでも親切になってみる>


以前、仕事をしていたいくつもの場所で、「果たしてどこまで親切にするべきか」というジレンマに陥ったことがありました。

私はもともとホテルサービス上がりで、初めて社員として勤めたホテルは「Noと言わないレストラン」でした。当時はまだ珍しかった。

その時の直属の上司(マネージャー)は、素晴らしく臨機応変なサービスをする人で、尚且つ、新規オープンのホテルで新社会人の私と同期たちを、本当に優しくサポートしてくれる人でした。私の尊敬する人であります。

ホテルでお客様の喜びまで続くサービスを経験した私は、その後、様々な職種に転職してからも、相手が求めているところまで遣り抜くサービスをやりたいと思っていました。

ただ、ある時にはっきり気がついたのは、どの職場でも「うちの(私の)サービスはここまで。なぜなら、お金にならないし、手間がかかるだけだから」という区切りがあること。

この区切りは、もやっとしていて「人による」というものが多かった。

旅行業の時に一番忘れられないエピソードが多いのですが、基本的な仕事は航空券手配やツアーがあるところはツアーの手配、保険の手配など。

メインの手配以外に、お客さんには現地でのホテルの手配や、国内線の手配などの要望もありました。でもね、それは会社の利益にはならないもの。

私はそれほど仕事が早い方でもなかったのに、それでもお客さんの要望に自分が出来る範囲で手配をしたかったので、バツが悪い思いをしながらもせっせと手配しちゃったんです。上司に怒られたりしながら。

上司には怒られるけれど、お客さんからは想像もしていない驚きの反応が返ってきました。旅行帰りにお菓子を持って寄ってくれたり、お手紙をもらったり。

何かもらうことが嬉しいんではなく、お客さんにやくに立って、お客さんが喜んでくれたことが自分にとっての喜びだったんですね。

添付の写真は、以前の仕事で、東京観光で少々困っていた外国人の方に「私たちが作っているセラミックよ」と頂いたものです。本業ではなかったので、もちろん利益には全くなりません。

相手が必要としていることが、内容によっては難しいことはもちろんあると思います。私の場合、利益とか、お金とか、専門性とかにとらわれずに自分がどこまでやれるのかをやってみると、何が自分にとっての喜びなのか、自分と相手の関係性などがはっきりすることが分かりました。

立場によってとか、相手との関係性によってとか、いろいろな条件で自分の「想い」を制限しないほうが心にとって健康的。

とことん親切になってみる・・・新しい自分の一面を発見出来る方法で、オススメです。


bottom of page