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執筆者の写真中島未来

<自分軸を発見する虎の巻:足し算の人生を引き算にしてみる>


自分を愛する、自分を癒す、自分を慈しむ、自分を認める。

そんな方法をスタートするといいですよと投稿してから数日、

あなたにはどんな出来事が起こっているでしょう?

今日の虎の巻は、足し算の人生を引き算にしてみる、です。

オギャアと生まれ次の瞬間から、私たちは自他共に「自分に何かを付け足していく人生」を歩むことを促されます。

生後数ヶ月には発育のスピードを心配する親もいますし、

ハイハイを始めた時、言葉を発した時期、字が読めるように書けるようになった時期、足の早さ、テストの点数、偏差値などなど・・・

常に何かを身に付ける、能力を高める、伸びて行くこと、成長して行くことをこれでもか!と「当たり前」として強制されていきます。

これを私は「強迫観念的成長死守症候群」と呼ぼうかとさえ思います。

この症候群は、一個人に対してだけではなく、企業や社会に対しても同じです。伸び続ける業績、上がり続ける株価、

それを目指してきた時代と、「さあて、これからどうするのか」という新しい時代へのちょうど変わり目に私たちは生きています。

そもそも論ですが、自分自身や企業、社会に関してのスタートを0と見るのか、プラスで見るのかで考え方はガラッと変わります。

特に個人に関しては、生まれて育ち、存在していることがプラスもプラス、素晴らしいことです。

そして、時間の経過により成長し、様々な学びを得ているどこかで、どんな自分になったとしても「足りない、まだ足りない。」という欠乏に焦点を当てた考え方になります。

生に何かをプラスして行くことにばかり重きを置いていると、自分自身に対してではなく、全てのことに同じことを望むようになります。

お金、衣食住、最近は寿命に関しても「もっと長く、もっと長く」を望んでいます。

自分を知るということは、足し算している間は一向に見えてきません。自分というのは、余計なものがくっついていない自分。

もっともっとの概念から、くっつけ続けてきた余計な概念を丁寧にひとつひとつ検証して時にはそのままに、時には脱いで行く、そしてやっと「自分」が姿を現します。

成長し続けること、結果を出し続けることは、現在の世界が長く信じてきたまやかしの世界です。

一番身近なところ、自分の価値観や考え方から、もう一度検証していきましょう。私にとって、必要なものは本当は何だろう?


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