思っていること、言葉にしたいこと、外に表現したいことを我慢する。
すると、自分の存在感がどんどん薄れていく。
自分の本当の声には、自分の想いがのる。
想いが乗ると言うことは、魂が宿るということ。
魂の宿らない言葉は命を持たないことと同じなので、
誰とも共鳴しないし、誰に受け取られることもなく、
シャボン玉が消えるように無くなってしまいます。
人に弱みを見せられないと思っていたり、
常に冷静でいなければならないと思ったり、
感情的になってはいけないと思うと、
この「魂の抜けた自分不在状態」になります。
要は、透明人間のようなものです。
周りは悪気なく、あなたの言葉、存在を意識出来なくなってきます。
すると起こるのは、相手が自分の話を聞いてくれなかったり、
自分の意見がまったく取り上げられなかったりということが始まります。
相手のため、良かれと思って「俯瞰的」になり、
自分の想いを乗せない言葉を使ったり、本音を見せなくなる。
でも、これは「相手を想って」の行動に見えますが、
実は自分のための行動に他なりません。
自分という存在を「当たり障りない、冷静な状態」においておこう、
周りとの摩擦を起こさないようにしよう、自分の本音を悟られないようにしようと、
自分を防御する、自分のための行動なのです。
広い視野でものを見られるようになったとしても、
その出来事に感じる感情は別のものです。
どんな感情であっても、その感情を閉じ込めたり、
無理やりフラットな状態に引き戻さないこと。
自分の中に説明の出来ないモヤモヤや、違和感がどんどん蓄積してきた時は、
この「自分らしさの我慢」が続いている目安になります。
このらしさの我慢の蓄積を解消するには、
自分の本当の声を外に出して表現すること。
そして、信頼できる人に本当の心で接すること。
あっという間に、モヤモヤが解消されます。
解消されない時は、まだ「自分らしさの我慢」をしている証拠です。
私たちは、気づかない間に「こうであろうとする自分」に傾いていたりします。
こうでありたい自分と、本来の自分は違うことが多いのです。
怖がらずに、自分の本当の想いを言葉にしましょう。