「あなたは辛い思いをするのが好きですか?」と聞かれて「はい」と答える人は
あまりいないと思います。
私たちは、可能な限り「無理せず、簡単に」新しい何かを手にする、何かを変えることを
望んでしまうところがあります。
だから「履くだけで体重が落ちる下着」とか、
「着けているだけで筋肉が鍛えられる」「テレビを見ながら出来る」
などの甘い言葉に乗っかってしまいたくなります。
自分で試した経験でしか言えないことですが、
自分に負荷のかからないことをしていても、結局は変わらないという真実があります。
身体を鍛えている人には分かりやすいと思うのですが、
いつもと同じ重さ、負荷でトレーニングしていても
身体は変わらないのと同じです。
いつもよりも、少し負荷を強めることで筋肉繊維が壊れ、さらに太い筋繊維になるように、
いつもと同じ心境を維持できる方法をとっていても、自分に変化は起きないということです。
私自身、自分の日常と人生を変化させたいと思った時、
いろいろな方法にチャレンジしました。甘い方法も沢山試しました。
そこで得たことは、自分に優しくする方法はどちらかというと「癒し」。
これは、今の世の中で沢山の人が必要としていることだと思います。
私たちは想像以上に、自分自身で自分を痛めつけているからです。
ここで、大事なことが出てきます。
癒しだけでは変わらないということ。
これも身体のトレーニングと同じで、
頑張って筋繊維を壊す→休息で自分を癒す→身体が変化する
このサイクルが内面にも同じように当てはまるのです。
休憩ばっかりしていても、変化はしません。
そもそも、私たちの人生自体が、チャレンジ→癒し→変化のサイクルを繰り返すように
出来ています。
癒し(休息)も必要ですが、変化させる行動自体をやらないと
変化はしていきません。
そして、変化させる行動は、誰も代わりには出来ません。
自分の過去の悲しみや怒りを、自分以外の誰かが消してくれるなんてことは
到底ありえない。
楽な方法ばかりを選んでいるのは、ずっと癒しを得るために
休憩しているのと同じ。
何かにお願いばかりしているのは、山の麓で誰かが山に登らせてくれるのを
待っているのと同じです。
この、行動、休息、変化のサイクルを行っていくことが
必要なことなのです。
中島 未来