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執筆者の写真中島未来

どんな世界感も生きられる


この間、仕事で一人の男性と知り合いました。

2時間程度の時間、お互いの仕事、世界観、人生観などについて話をさせてもらったのだけど、なんとも気づきの多い、凝縮された時間でした。

関西出身のデザイナーであり、家庭を持ち、同年代でありながら徹夜徹夜も辞さない環境での仕事だそうで、ここ最近自分でデザインした家を建て、奥さんと二人、なかなかの額のローンを持っています。

まず気づいたのは、お互いの過去の話の中では意気投合する部分も多かったり、感覚も共鳴する。

でも、ある時期を過ぎてから現在に至る話の中で、お互いがはっきりと”別の世界”を違う世界観を持って生きていることに気づきました。

明らかに違う感覚で言えば、「自分を取り巻く世界を変えられると思っているのか思っていないのか」、

「世界は目に視覚的、感触的な部分だけが現実だと思っているのか」、「世界はリアルに見えるものだけで構成されているのではないと思っているのかどうか」。

人生のある時点で、私とこの一人の男性は、分岐点で違う世界に選び、進んでいるということなのです。

どちらの世界が良い悪い、正しい、間違っているということではなく。

ただもう、全く違う世界。

私なりにこれがパラレルワールドだと理解しています。

(量子力学的ニュアンスはちょっと違うとは思うけれど)

同じ年代の人間が、家を出て、会社に向かい、1日を過ごして帰宅する、

その「同じように見える道程」が、実は全く違う場所で過ごしているということ。

例えれば、沢山のフロアがあるデパートメントストアの違う階で、それぞれが生きている。

時にお互いの階を行き来するエスカレーターやエレベーターで出会い、すれ違うことはあっても、

求め、信じ、実際に自分というものを置いている場所は、違うということなのです。

全てがガラスで出来ている透明な建物の中にいるから、お互いの姿は見えているのだけれど、同じ次元を共有はしていない。

各フロアで手に出来るものは違うように、各世界で経験する出来事も全く違う。

あなたが、私が経験している「当たり前」と思い込んでいる経験も、実は全ての人が手にする経験とは限らないのです。

私たちが、中東で起こっている紛争を「自分が望まない世界」として、渦中に存在せず、

イスラム国のように自由と特権は力で奪い合うものと信じている人が、わざわざ海を渡り国境を超え、その現実に飛び込んでいくことと、

行きたいフロアに向かい、そこで過ごすことは同じことなのです。

そのフロアにあるものは、そのフロアに行かなけれな手には出来ない。手にしたくないものは、フロアに行かなければ済むこと。

フロアを選ぶのも、行きたい世界を生きるのも、それは自分の選択なのです。

誰かに送り込まれたように見えて、私たちは自らの足で、その世界を選び、その世界に向かい、その世界の中で生きている。

なんだか、この事実を体感したとき、パラレルワールドもそうだけれど、人生の摩訶不思議な感じがパパパパパっと連鎖的に腑に落ちてきました。

すれ違った人が、違うフロアにいることは、案外とすぐにわかるもの。

ただ、お互いに実は好んで自分の選ぶ世界を生きていて、起こる出来事に一喜一憂し、成長をしているだけなのですね。

普段違う次元にいるからこそ、何かのきっかけで出会った相手を、私はとても愛おしいと思います。

こちらのフロアに引きずり込んだりもしないし、もうただただ、その人が日々経験している「人生の物語」に、耳を傾ける。

自分が過去に信じていた世界のことは、遠くから何となく響いているボワーントした声のように謎めいて不明瞭だけれど、どの世界も美しく輝いていたのは事実。

だから最近、「どんな世界があってもいいのだ、どんな世界を生きていてもいいのだ」と思うのです。

分かっているのは、不幸と感じるような出来事、

刃物を持った人が、突然違うフロアから現れ、自分を襲うなんてことは起こらないということ。

刃物を手に、誰かを襲うという「現実」を生きている人のフロアに、お互いが選び、生きているだけなのです。

今いるフロアが気に入らないのなら、他のフロアに移ればいいだけ。

自分という存在と、世界の有り様が見えないと、自分の立ち位置がわからない、

どのフロアのどこにいるのかが分からない。

それでは移動しようがない。

まだフロアが見えない、簡単に移動できるエスカレーターが見えない人に「見えるようになる」ことを、意図し、サポートしたいなあと思うのでした。

今日も目を通して頂いて、ありがとうございます。 素敵な1日を送れますように、 心からお祈りしております。

宇宙の法則を使った ハイブリッド脳ライフシフトコンサルタント 自分軸スペシャリスト

中島 未来


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